（仮）川は流れるように

遠くを見ている赤鬼 駆け込んでくる真田 真田「どう！？大丈夫？」 赤鬼「おす、みんなそれぞれ抱いて連れて行ってもらえたっす！」 真田「よかった…」 赤鬼「子供は…

真田、きょろきょろしながら妙な愛想笑いを浮かべ、ちょこちょこと会釈をしている。 首から下げた箱にはかき星が入っている。 真田「あ、どうも…ども…お舟待ちの間にか…

伸びをしている真田。 何かを引きずる音が近付いてくる。ずず、ざざ。 大量の書類箱を引きずる晩夏が近付いてくる。 真田「なに…行商？」 晩夏には聞こえていない。 …

秋が入ってくる。 ゆっくりと歩いてきて、店先のかき星の旗に気付き足を止める。 赤鬼「あ。じゃあ俺、もう戻るっす」 真田「うん」 赤鬼「聞いてくれて、あざした」 …

カウンター内にいる真田。 入ってくる赤鬼。手にはブロック。 赤鬼「…ちす」 真田「えっ？ああおつかれ。なに、ちょっと久しぶりじゃん」 赤鬼「そっすね」 真田「ち…

ほうきで掃いている女、真田。 しばらくすると火のついたような幼児の泣き声が遠くに聞こえる。 （遠く） はる「ダーーーーメーーーッ　んああキャーーーーー!!」 赤…